海外FXのドル建て・ユーロ建て口座とは&ここが円建てとの違い
海外FXで口座を開設すると必ずと言っていいほど出てくるのが、この円建て口座やドル建て口座など。でもその意味がわからないと選ぶのも少し戸惑ってしまいます。
なのでここでは実際にドル建て口座を開設して取引まで行った私が、円口座でない口座を選んだ場合どの部分が変わってくるのかを詳しく紹介していきたいと思います。
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ドル建て口座はデメリットは嘘
と書いてあるブロガーがいますが、実際にはこれは大きな間違いです。
ドル建て口座にした場合、現在のドル円のレートを見てみましょう。
- ドル円が円高傾向にあるならデメリット
- 円安トレンドであればメリット
という解釈でいるといいでしょう。
何故ならばドル円が110円の時にドル建て口座を選んで、取引した場合急激に90円まで円高が進めば、出金時には90円のレートで日本円に戻されます。
この場合は損をするのでデメリットですが、逆に90円の時にドル建て口座を申し込んで100円の時に出金すれば、
要するにドル円のレートで損得が決まるので、円口座が無いからと言って必ずしもデメリットだけという訳ではありません。
円建て以外の口座
口座開設を進めていくと下記のように口座の基本通貨もしくは通貨の種類を求められます。
ほとんどの海外FX会社で口座開設する際の通貨の選択肢は以下の3種類となります。
- JPY USD EUR
- JPY USD
- USD EUR
なかには日本円に対応していない海外FX業者もあるということです。
USDはドルなのでアメリカの通貨、EURはユーロなのでヨーロッパの通貨となります。
ドル建て・ユーロ建て口座を選んだ時の違い
口座開設時にドル建て・ユーロ建て口座を選んだ時の違いを単純に言えば
- 取引のポジションや残高、証拠金の表示
- 入出金の表示
です。下記がドル建て口座でFX取引を行った場合のポジションを保持したスマホ画面です。
上記画像でいえば日本円だと残高が1,836円という表示になりますが、ドル建てだと1,836ドル、ユーロ建てだと1,836ユーロになると言う事です。
トレードの下に書いてある「1123.24USD」という表示を見たら一目瞭然です。
小数点まで出ているのが、ドル建て口座とユーロ建て口座で小数点がないのが円口座の区別の違いです。
円口座の表示
ちなみにトレードだけでなく入金や出金時にも下記のように表示がUSDになります。
下記はFBSでの入金時の画像です。
1,000と入力すると「USD」「EUR」の選択肢が出てきます。なので正確に日本円で入出金したい人は現在の為替レートでこまかく計算しなけらばならないという手間がかかります。
日本円感覚でうっかり10,000と入力して100万円以上入金しないように気を付けましょう(笑)
なかには入金の際にこのように日本円で入力しても、USD表示に自動で切り替えてくれる海外FX業者もあります。
なのであまりドル建てやユーロ建て口座を開設するのに嫌がる理由は無いと言う事です。
ドル建て・ユーロ建て口座の面白い話
最近ではドル円が75円を付けた時代がありましたが、その時に入金して現在出金すれば約3割くらい為替差益で儲かると言う事になります。
円高になった時ほど長い間ポジションを保持する予定のスワップ狙いの人には、ドル建てやユーロ建てで入金してトレードした場合は重宝するかもしれませんが、現実的には将来為替がどちらに行くかはわかりませんから、狙って稼ぐには難しいと言えるでしょう。
逆に言えば狙いが失敗すれば、入金したときと同じ金額で出金した場合、為替差益分損をするということになります。
ここで面白いのは、ドル建て口座で入金してトレードをして売り(ショート)でエントリーしている人が一生懸命円高を願えば願うほど、為替差益分損をすると言う事です。
長い間ポジションを保持してドル円が50円になったので喜んで決済(現実的にはなさそうですが)
と喜んで換金してみたら、為替差益と長期保持のスワップで引かれて全然儲かっていない・・・
てなパターンもあると言う事です。当然逆もありますから円高が進んだ場合は、長い目で見て狙う価値があると言う事です。
ということは円高が進んで利益が出た場合、さらに円高が進むと予想される場合は早めに出金をしないと損をするということも頭に入れておきましょう。
また入金ボーナスなどを実施している海外FX会社はドル表示が多く
が多いので、ドル建てを選ぶとドル円が100円以上の場合は、円口座を選ぶよりかは少し得をするということです。
手数料で損得が発生する
海外FXのECN口座を開設すると取引手数料が発生します。
高い業者で往復10ドル、安い業者で往復2ドルという差が実際にはあるのです。
ここでユーロ建てやポンド建て口座を開設した場合手数料が5ドルという表記の業者で手数料を見ると
- ドル建てだと 往復5ドル
- ユーロ建てだと 往復5ユーロ
- ポンド建てだと 往復5ポンド
と為替レートを考えると圧倒的にドル建て口座を選ぶほうがコストが安くなります。
この違いを知っておかないと下手にユーロ建て口座やポンド建て口座を面白がって開設しても、コスト的には割高になってしまうので注意が必要です。
この手数料で大きくコストが変わることも円建てドル建ての違いの重要要素と言えるでしょう。
当然出金手数料も1ドルが1ユーロだったり1ポンドだったりするので、取引手数料と比べると出金手数料が発生する回数は少ないですが、このように為替レートで左右されることを知っておきましょう。
まとめ
以上が口座の基本通貨ドル建て・ユーロ建て口座とは&ここが円建てとの違いでした。
おさらいをすると
- ドル建て・ユーロ建て口座は為替差益の心配が必要
- 円高が進んだ時に長期保持するつもりならドル建て・ユーロ建て口座はおすすめ
- トレードや取引手数料、入出金時に、表示がドル建て・ユーロ建てになる
ということです。まあ基本は円口座を選べば問題ありませんから、円口座以外の通貨の種類が選ばない海外FX会社に出会った場合は、上記の心配と期待を膨らませてみるといいでしょう。
くれぐれもトレードで損失を膨らませないことが大切です。
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