GEMFOREXのスキャルピング&両建ての特徴やその他取引の禁止事項
GEMFOREXは2023/5/31にサービスを停止しました。
コスパが良いGEMFOREXで取引を考えている人は、スキャルピングが出来るのか両建て取引は問題ないのか気になるところです。
EA(自動売買)の利用の多さなどを見て見ると、これらを利用したスキャルトレーダーも数多く利用を考えている海外FX業者です。
結論を先に書くとGEMFOREXはDD業者なので、取引制限だらけと言えます。
DD業者と言うのは日本のFX会社でも数多くがそうであるように、スキャルピング取引というのはサーバーに負荷がかかるので、好まれない手法なのです。
そして最大ポジションも30lot(300万通貨)までですから、大口スキャルピングトレーダーには物足りない仕様と言えます。
そして最近どの海外FX業者もMT4/MT5アプリが新たにダウンロードできなくなったので、WEBトレーダーでしか取引できません。

すでにMT4/MT5アプリを持っていれば問題ないのですが、新規トレーダーはWEBトレーダーだけで取引となります。
私自身がここで実際にトレードしているので、おそらく約定などの仕様は一番肌に感じて分かっています。
見ての通りリアルトレード履歴ですから、下記情報はリアルに参考になると思います。
またその他数十社で実際に取引をしているので、興味があれば取引履歴と出金履歴はTOPページに紹介していますので、読んでみてください。
ちなみに面倒な取引制限を受けたくないのであれば、下記業者が自由度も高くおすすめです。
いずれも低スプレッド業者なので、上記3社でスキャルピングや両建て取引を考慮するといいでしょう。
とりあえずここでは制限が多いGEMFOREXの特徴から、その他の取引における禁止事項などを色々と調べてみました。
記事中には下記のように、バナー広告やテキストリンク広告やボタン広告が含まれています。あらかじめご了承ください。
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スキャルピングの特徴
GEMFOREXの約定力は公式サイトにも記載があるように、0.78秒以内に99.79%の約定を誇ります。
リクオートなどの約定拒否も少なくして隠れマークアップも一切なしとうたう以上、一応スキャルピング向きの業者の一つと言えます。
最近になってようやくMT5が使えるようになりましたが、サーバー負担に不安があるせいか限定1,000口座とここでも制限が見られます。
とりあえずサポートにスキャルピングの可否を確認してみました。
サポートの答え


ただし公式サイトには下記の注意書きが記載されています。
お客様からのお口座から発生するメッセージが膨大な量となり、当社サーバーの執行能力に支障があると担当部門で認められます場合には、一旦取引停止となる場合がございます。
後ここは以前メールで「レイテンシーアービトラージ」(異常に短い時間帯での高速決済)は禁止と送られたことがあります。
また冒頭でも紹介したように最大ポジションは30lotまでなので、ここのレバレッジ1,000倍を活かした多枚数スキャルピング取引を考えているのであれば300万通貨までが限界という仕様です。

なのでCFD取引も可能なGEMFOREXですが、以下のポジションも30lotの制限にかかるので知っておいて下さい。
また自動売買(EA)を利用したスキャルピング取引は公式サイトに以下の記述があります。
EAをご利用の場合、EAのロジック(売買戦略)によっては、予告なくカバー先からのEA利用(自動売買)の一時、もしくは継続しての停止措置が執行される場合がございます。特にスキャルピングEAにつきましては、執行となってしまう可能性が高くございますので、ご理解を頂きました上でご利用をいただきますようお願い致します。
なので積極的なスキャルピング取引を行うには、やや不向きな海外FX業者と言えるでしょう。
スキャルピング向き口座
GEMFOREXはコストでいえばロースプレッド口座でスキャルピング取引を行うのがおすすめなのですが、残念ながら残高30万円以上という利用制限が存在します。
となると最初に紹介したオールインワン口座のほうが制限もあまりないので、スキャル向きの口座かもしれませんがコスパはやや広めの設定です。

また入金金額も最大5万円まででコストパフォーマンスも悪いので、スキャルピング向きの口座ではないと言えます。

しかし最初に紹介したようにGEMFOREXの注文方式はDD方式を採用しています。
日本のFX会社もDD方式を採用しているのですが、DD方式採用のFX会社は単純にスプレッドは狭く取引手数料が無料という利点が存在します。

DD方式は相対取引での注文を採用しているので、トレーダーとFXブローカーが1対1で取引を行う注文方式を意味します。

またDD方式を採用している海外FX会社は私の経験上、サーバーは落ちやすい印象ですから高速約定のスキャルとレーダーはかなり要注意のポイントと言えます。
これまでにサーバーがダウンした海外FX会社も色々とチェックしていますので、下記記事も合わせて読んでみてください。
また逆にNDD方式を採用している海外FX業者は、変動スプレッドがメインとなります。
DD業者と比べて取引制限が少ないのも特徴ですが、スプレッドが狭く約定力やスピードが早い口座は取引手数料が発生します。
この取引手数料を割りきれる人はNDD業者を使うといいでしょう。


そしてここはEA取引が有名な業者なのですが、EAの利用はオールインワン口座だけとなっています。
なので自動売買を考えている人は、ややコスパが悪いオールインワン口座を選ぶしかありません。

DDが悪などそういうことを書くブロガーは別記事でDD業者の記事を読むと、一点褒めていますから結局適当な内容で自分のブログを良く見せようとしているだけです。
透明性の高い取引を行っているのはa-book業者と言われる企業で、GEMFOREXはb-book業者です。
- a-book業者 顧客の取引でもらえる手数料で運営しているので、取引回数が多いほうが好まれる
- b-book業者 顧客の注文を自社で処理しているので、顧客が儲かれば業者は損をする
という意味を持ちますが、b-book業者だから悪という訳ではありません。
なのでDDは手数料無料のほぼ固定スプレッド業者、NDDは変動スプレッド業者で手数料無料の口座はスプレッドが広く、手数料がかかる口座はスプレッドが狭く取引手数料がかかる。
という認識でいるといいでしょう。
なのでSTOP狩りの噂が多いのはb-book業者がほとんどですから、こういう風評が嫌な人は下記a-book業者を利用するといいでしょう。
ストップレベルの確認方法
そしてGEMFOREXにはストップレベルという仕様が存在します。
これは単純に注文した後に設定する指値や逆指値の最小単位を意味します。
例えばユーロ円のストップレベルが100であれば、120円で買いを入れた際に120.10銭か119.90銭でないと指値や逆指値の設定が出来ないということです。
主要銘柄のストップレベルとロースプレッド口座のコストも一緒に表でまとめてみました。
GEMFOREX ロースプレッド口座のコストとストップレベル | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
銘柄名 | ドル円 | ユーロ円 | ポンド円 | 豪ドル円 | NZドル円 | カナダドル円 |
スプレッド | 0.3pips | 0.5pips | 1.0pips | 0.6pips | 1.2pips | 1.2pips |
ストップレベル | 2.0pips | 2.7pips | 5.4pips | 5.0pips | 7.0pips | 5.0pips |
銘柄名 | EUR/USD | GBP/USD | AUD/USD | NZD/USD | USD/CAD | USD/CHF |
スプレッド | 0.3pips | 1.3pips | 0.3pips | 1.1pips | 0.8pips | 0.3pips |
ストップレベル | 2.0pips | 2.6pips | 2.5pips | 4.0pips | 2.6pips | 2.5pips |
ちなみにストップレベルはオールインワン口座とロースプレッド口座ともに同じポイントですが、相場状況により変動する場合あるそうです。

このようにスキャルピング取引を行うには最高のコストパフォーマンスですが、5分以内に往復10ロット以上のご利用予定がある際には事前連絡が必要な点と、このストップレベルが邪魔をしているので魅力も半減していると思います。
それでもこのコストは業界NO1レベルなので、海外FXでスキャルピング取引を考えているのであればGEMFOREXのロースプレッド口座は選択肢の一つとして入れてもいいと思います。
両建て取引の特徴
GEMFOREXでは、同一口座内での両建て取引は可能となっています。
そしてGEMFOREXの両建て取引は稼げることで有名な取引方法です。

参考記事
他社では両建て取引を行った場合、マイナススワップのほうが大きい設定を課しているので、リスク無しで稼ぐことは出来ません。
しかしGEMFOREXでは、両建て取引で稼げるスワップの設定をしている銘柄がいくつか存在します。
ちなみに両建て取引で稼げる銘柄は、2022年1月時点でドル円だけが両建て取引でスワップポイントが稼げます。
スワップポイントは日々変動するのでここでは記載しませんが、少額でもいいので確実に稼ぎたい人はドル円の両建てスワップ狙いを考えて見るといいでしょう。
以前はユーロドルやその他銘柄でも両建てでスワップを稼ぐことが出来ていましたが、年々こういった両建てで稼げる銘柄は減っていっています。


ただし上記でも紹介したようにGEMFOREXでは、アカウントの最大lot数が30lotまでなので、両建ての場合も上限30Lot未満(29.99Lotまで)は適用されるため、買い14.99lot 売り14.99lotが最大となります。

ちなみにオールインワン口座とロースプレッド口座で両建て取引をすることは禁じられていますし、その他の海外FX業者の口座と両建て取引を行う事も禁じられています。
ボーナスだけで両建て取引を行うことは禁止されていないので、たまにある入金ボーナスキャンペーンの際に獲得したクレジットを活用して、両建て取引を利用するのも賢いトレードの一つと言えます。
取引禁止事項
GEMFOREXで禁止されている取引の一例を書いておきます。
- 31lot以上の取引(全てのポジションの総合計)
- ロースプレッド口座で5分以内に往復10ロット以上の取引を行う事(要事前連絡)
- 別口座での両建て取引(他社含む)
- 違法または疑わしい活動をする行為
- 当社判断で不適切とみなすトレード行為
- レイテンシーアービトラージ(異常に短い時間帯で決済が繰り返す注文)
- 第3者同士が同じタイミングで入金やトレードを繰り返し、同じタイミングで出金する行為
- サービスやシステムの盲点を狙った悪質とみなす取引
- 相場が急激に変動するタイミングのみを狙った悪質とみなす取引
結構な内容数があるので全ては覚えきれないとは思いますが、最初の3点と最後の1点のみぐらいは覚えておけばその他の禁止事項は常識レベルのトレーダーであれば、特に気にすることはないでしょう。
経済指標や週明けの窓開けを狙った取引も、あくまで「悪質」レベルの話であって、普通にポジションを保持して週末をまたいだ場合や経済指標の時間を迎えたからといって、禁止行為にあたるわけではありません。
こういった時間帯のみの取引を行うトレーダーなどが、禁止行為にあたると思っておくといいでしょう。

一応元本は戻ってくるみたいですが、利益やボーナスなどは当然没収になるので常識レベルのトレードを心がけましょう。
後は一定期間取引をしないと口座は凍結されます。
もちろんお金を入れてトレードすれば、口座の凍結はありません。
まとめ
以上がGEMFOREXのスキャルピング&両建ての特徴やその他取引の禁止事項でした。
結局DD業者というのはサーバーが弱いので、はっきり言ってスキャルピングには適していません。

まあ短期売買がスキャルピングの趣旨ですから、そこまでサーバーダウンは気にしなくてもいいでしょうが気持ちのいいものではありません。

日本のFX会社でも年0~1回はダウンしていますから、日本のFX会社と比べるとややサーバーが弱いのが海外FXの特徴の一つと言えるでしょう。
おさらいをしておくと
- 資金が30万円以上あればロースプレッド口座での10lot未満スキャル取引がおすすめ
- コストだけでなくストップレベルも確認しておくこと
- グレーなスキャル取引をすると約定しづらくなる
- 自動売買スキャルピングはおすすめできない
- 両建て取引でスワップだけを稼ぐ方法が利用できるのがかなり魅力的
などなど。

積極的にEAの提供をしている海外FX会社なのに、EAのスキャルピングは微妙という結果に終わったGEMFOREXですが、コストだけを見ると魅力的なのは確かです。
保有lot数や取引回数を抑えるのであればかなり魅力的な海外FX業者なので、両建て取引とともに検討する価値のある条件が揃っていると言えるでしょう。
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Posted by FXメイト
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